hardwareVideoEncoderResolutionAdjustment

HW エンコーダー利用時の解像度を調整するパラメータ. HW エンコーダーに入力されるフレームの解像度が指定された数の倍数になるように調節します.

このオプションを実装した経緯は以下の通りです.

  • 解像度が 16 の倍数でない場合、 HW エンコーダーの初期化がエラーになる変更が libwebrtc のメインストリームに入った

  • Android CTS では、 HW エンコーダー (= MediaCodec) を 16 で割り切れる解像度のみでテストしており、かつ 16 で割り切れない解像度で問題が発生する端末があった

  • Sora Android SDK では一部の解像度が影響を受けるため、対応としてこのオプションを実装した

参照: https://source.chromium.org/chromium/chromium/src/+/main:third_party/webrtc/sdk/android/src/java/org/webrtc/HardwareVideoEncoder.java;l=214-218;drc=0f50cc284949f225f663408e7d467f39d549d3dc

Sora Android SDK では libwebrtc にパッチを当て、上記の HW エンコーダー初期化時の解像度のチェックを無効化しています. そのため、このフラグを NONE に設定することで、従来通り、解像度を調整することなく HW エンコーダーを利用することも可能です.

より詳細な情報を確認したい場合は、以下の Chromium のイシューを参照してください.

https://bugs.chromium.org/p/chromium/issues/detail?id=1084702